ぶつよくのはなし

物欲はあるのですが、何が欲しいのかイマイチ分からない。
お店に行っても、わあ、かわいいなぁとは思うんですよ。
でも、欲しい!!っていう思いに辿り着くのに時間がかかる。
もうだいたいのものは手に入れちゃったからですかね。
なんて言うと、年間数千万の収入がある40代半ばくらいの人のようですね。
ちょっと言い過ぎた。そういうことじゃないんだ。どちらかというと逆。


お年頃のレイディーですからね。
諸々準備のためにお金を貯めないと、と考えている訳です。
それなのにどうやら、ざるからさらさらとこぼれるようにお金がなくなっていく体質のようで、
生まれてこのかた、お金に困らなかった記憶が1年くらいしかないんです。
28年間生きてきた中で、貧しさを意識せずに済んだのは社会人1年目だけですね。
あの頃は年収が今の1.5倍くらいで、寮住まいだから家賃・光熱費は一切かかんない。
その代わり、住んでる場所が銀座の辺りだったから誘惑がすごかった。
23歳なのに、エステのカウンセリング化粧品を使ってましたよ。
誘惑にさえ負けなければいくらか貯金はできてたんだろうな。
その会社を辞めて、次の就職先に移った年が一番貧しかった…
収入が半分以下になって寮もおん出されたから引越し代やらなんやらで、
わずかに貯めてたお金も、みるみるうちに消えていきました。
3年経ってお給料も少し上がり、その頃に比べればだいぶ良くなりましたが、
それでも、同年代の人の収入に比べれば雀の涙くらいの収入です。
1年目に作った借金を返し終わってなかったり、奨学金の返済があったり、
あとは諸々不運なトラブルなどのせいで、未だ貯金はありません…


つまり。
そんなんだから、物欲を遮断しているんだろうな。って。
話はクリスマスに遡り、あたしのカスカスでボロボロの財布を買い替えようってことで、
彼が財布をプレゼントしてくれるってことになってたんです。
ところが欲しいものがなかなか見つからないまま年が明けて誕生日。
じゃあ、クリスマスと誕生日合わせて、ちょっといいお財布買ってあげるよ!
ってことで探し歩くも、まだ見つからず・・・
もうブランドを絞ってしまおう!!ということでマルジェラ・マルニ・エバゴスに絞り、
それらのブランドのショップを見て回るも、・・・う〜ん、なんです。
お財布って、こんなに選ぶの難しかったかしら?ってくらいです。
しまいには、彼も飽きてきてしまって
「休みの度に店を渡り歩くだけで、じそぷふぇあおcんfしhkxぱsdmしs!!!!!!!!!」
なんてことになり始めてきてて、ほとほと困り果てているという状況です。


マルジェラのお財布は、機能面と価格面を見て諦めました。
マルニのお財布は、現在使用していることもあって使い勝手は信用できるのですが、
今期のコレクションはエナメルメインらしく、財布がテカテカ…
テカテカしてるのがあまり好きではないので、ちょっと違うかなぁ…って。
エバゴスのお財布は、今期のものがレザーじゃなくてリネンなので、
長く使うお財布としては難しいかなぁ…って。
欲しくない訳じゃないんですが、かわいいとは思うんですが、
3万とか4万とか、小さな金額じゃないじゃないですか。
かなり慎重に選ばないと失敗したら後がないぞ!!みたいな気持ちになってしまって。
そんなことの繰り返しで、結局まだ見つかっていないのです。


なんてそんなことを言いながらも、今日はひとつお買い物を。
職場の近くにある、月箱というボックスギャラリーで、
芝草屋さんという作家さんのつるくさラリエットを購入。
お花の部分がホックになっていて、長さを調節できるのです。
1500円でした。かわいすぎ!!

と、こうやってちまちま細かいものばっかり増えていく。
物欲、ないわけじゃないのだ…
大きなお金を使うのにビビってるだけなんだな。
ひ〜、一番金の貯まりにくい思考だね